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農業用のCO2施用装置について学会発表いたしました

  • 2023.12.19 | NEWS

2023年12月16日の日本生物環境工学会九州支部にて、九州大学大学院農学研究院の安武大輔准教授、岡安崇史教授に、JCCLのCO2 吸収材を利用した農業用の CO2回収・貯留・利用システムについて学会発表いただきました。

本研究は、燃焼後排ガスから効率よくCO2を分離回収するCO2吸収材を開発するとともに、施設園芸での植物の光合成促進のための回収したCO2施用する装置のプロトタイプを開発し、その性能の実証を行ったものです。

本研究で開発したシステムにより、野菜を栽培するビニールハウスの暖房機器から夜間排出される排気ガスからCO2や水蒸気を回収・貯留し、昼間の温室内にCO2供給することが可能となりました。ビニールハウスにおける野菜の生産においては、ハウス内のCO2および湿度を上昇させることで光合成を活性化し、野菜の品質や生産量を向上することが可能になります。

今後も引き続き本システムによるCO2収支の長期評価に基づき、システム改善に努めていく予定です。

本研究の一部は,国立研究開発法人科学技術振興機構の研究成果展開事業・大学発新産業創出プログラムによって実施されました。また、成果の取りまとめと公表において、九州大学エネルギー教育研究機構研究推進部門モジュール研究の支援を一部受けて実施されました。